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2月撮影会を実施

(聖蹟梅屋敷公園で説明する鷹野先生と参加者)    
(聖蹟梅屋敷公園で説明する鷹野先生と参加者)    

2月4日(日)、朝からの冷たい雨は昼前に止み曇り空の中で、第5期最後の撮影会が実施されました。

  

 今回は、歌川広重の名所江戸百景から「蒲田の梅園」と「はねたのわたし弁天の社」の2カ所を訪ねます。

 

京急梅屋敷駅に集合して、「蒲田の梅園」の聖蹟梅屋敷公園に立ち寄った後、京急電車で蒲田駅から天空橋駅まで移動し、穴守稲荷神社旧一の大鳥居~五十間鼻無縁仏堂~玉川弁財天~赤レンガ堤防を経て、「はねたのわたし弁天の社」の羽田の渡し碑を訪ね、最後に穴守稲荷神社を目指します。

  

        (熱心に撮影する参加者)
        (熱心に撮影する参加者)

聖蹟梅屋敷公園は、 梅屋敷駅から歩いて約5分の近いところでした。

梅は3~5分咲き程度ですが、早咲きの梅は満開でした。

 

鷹野先生から「蒲田の梅園」の説明を聞き、早速、撮影タイムに入りました。

参加者の皆さんは、寒さも忘れ、満開の梅に近寄ったり離れたりしながら、しきりにシャッターを切っていました。

早咲きの満開の梅の木に、メジロが一羽飛び交っていて絵になっていました。

  

梅屋敷の由来は、「和中散(道中の常備薬)売薬所の三千坪の敷地に、梅の木などの花々を植え、東海道の休み茶屋としたのが始まり」とのことで、12代将軍家慶が鷹狩のお休み所としたほどの屋敷で、行楽客や旅人などで梅の開花時期は非常なにぎわいだったそうです。

(穴守稲荷神社旧一の大鳥居)          
(穴守稲荷神社旧一の大鳥居)          

 

梅屋敷公園を後にして、呑川(のみかわ)の夫婦橋を渡り、京急蒲田駅に向かい、京急空港線の天空橋駅まで電車に乗りました。

わずか5・6分の乗車時間ですが、みんなで旅行に行くような気分になり、楽しい電車の時間を過ごしました。

  

天空橋駅から、海老取川に沿って穴守稲荷神社旧一の大鳥居に向かいます。

ここからは、多摩川河口の釣り船、羽田空港の発着便や川崎地区の工場地帯などが眺められ、その風景をカメラに収めました。

 

ジョギングやサイクル途中の休憩地にもなっているようすで、数人の人達が休んでいました。

         (赤レンガが続く道)
         (赤レンガが続く道)

大鳥居を後にして、多摩川沿いに上流に向かって進みます。

 

水難者をお祀りする五十間鼻無縁持仏堂、海上の守護神として信仰を集めている玉川弁財天に向かいました。

 

玉川弁財天の弁財天女の像は、空海が自ら製作したといわれています。社殿の小窓から覗き、美人の神様・弁財天女を拝みました。

 

このあと、赤レンガ堤防が続く道を進み、羽田の渡し跡に向かいます。

  

この赤レンガ堤防は、洪水水害から守るために、大正7年から昭和8年までの16ヵ年をかけて築造されたもので、「日本の近代土木遺産」の貴重な遺構といわれています。 

 

(羽田の渡し跡前で鷹野先生の説明を聞く参加者)     
(羽田の渡し跡前で鷹野先生の説明を聞く参加者)     

羽田の渡し跡に着くと、鷹野先生から広重2枚目の絵の説明がありました。

現在の大師橋下流付近から川崎市を結ぶ渡しで、川崎大師参拝に行きかう人々でにぎわったそうですが、昭和14年の大師橋が開通して廃止されました。

 

「羽田の渡し碑」に当時の渡し船の様子が描かれています。

碑のそばに「赤レンガ堤防と小階段」と「旧大師橋の親柱」が保存されていました。 

 

次の目的地・穴守稲荷神社を目指して歩き始めた。本日、徒歩での移動では最長の約1キロ。先生を先頭に、次第に列が長くなってきました。

 

しばらくすると、「穴守ふれあい通り」に入った。お店は少ないが、穴守稲荷駅の近くに来るとさすが賑わってきました。それを通り過ぎ、右に曲がると穴守稲荷神社が見えました。

 

      (穴守稲荷神社 社殿)
      (穴守稲荷神社 社殿)

数年前訪れたとき、境内は工事中だったが、それも終え、きれいになった境内に入り参拝しました。

 

新たに造られた稲荷山に登ると、神社本殿の屋根とほぼ同じ高さで、高い所が苦手な筆者は恐る恐る周りを見回し、御岳神社に参拝するとすぐさま下山しました。 

  

令和2年に、奥之宮が竣工。これにあわせて、摂末社や千本鳥居など境内が整備され、昔の面影を取り戻しつつあるという。

 

 

終戦後、米軍により羽田空港拡張のため、強制的に移転を命ぜられ、現在地に遷座された。

そのとき、四万六千基余あった鳥居は取り壊されたが、現在の羽田空港内の一の大鳥居だけが残された。これが、天空橋駅から最初に訪れた大鳥居です。この大鳥居も幾度となく撤去が試みられましたが、事故などもあり動かせなかったそうです。現在では、地域と空港の共生シンボルとして保存されているとのことです。

  

 

朝の雨で今日は寒い一日になるだろうと思っていましたが、さほど寒さを感じることはなく、また、電車での移動があったので、疲れを感じることもありませんでした。

途中で迷子になる人もなく、全員無事に解散の時間を迎え、京急空港線の穴守稲荷駅へ向かいそれぞれの家路に着きました。

 

 

この日撮った作品は、218日(日)14時から森下文化センターで開かれる「講評と講座」で、鷹野先生から講評とアドバイスをしていただきます。

そのあとに、4月から始まる第6期講座の案内と説明をおこなわれる予定です。

 

「写真サークル江戸東京散歩」や歌川広重の「名所江戸百景」などに興味をお持ちの方、見学されませんか。

見学は無料ですので、ご遠慮なくご参加をください。

 

見学のご希望、また、問い合わせなどは、お気軽に「お問い合わせ」をご利用ください。お待ちしています。