皆様、新年あけましておめでとうございます
本年も「写真サークル 江戸東京散歩」をよろしくお願いいたします
能登半島地震、羽田の航空機事故などで大変な年明けとなりました。被害にあわれた方々に、心よりご冥福とお見舞い申し上げます。
さて、江戸今の新春講座は、1月7日(日)に中川船番所資料館に集合して、「中川口」コースの撮影会を実施しました。
中川番所資料館の観覧は、各自集合前にすませることとし、13時に資料館前の「旧中川・川の駅」をスタートしました。
ここに、水陸両用車の発着場が設けられていて、観光用の水陸両用バス「スカイダック」が土・日曜などに旧中川を航行しています。
この日は、旧中川でラジコンヨットの競技会なのか多数のヨットが競っていました。年配の男性が、操作盤を握りしめ、目でヨットを追っていました。
撮影会開始早々、偶然出会った光景に、皆さんは大喜び。ヨットや操縦者を追ってシャッタをいっぱい切っていました。
右写真付近に「中川船番所跡」の表示板があります。そこには「江戸と関東各地を結ぶ河川交通路上に設けられた関所で(中略)中川対岸の船堀川から、江戸川・利根川水系へと延びる流通網の要として(中略)江戸の東側窓口として重要な役割を果たしてきました。」などと書かれていました。
小名木川の最初の橋「番所橋」から、広重が描いた「中川口」について、鷹野先生から説明がありました。
中川口とは、小名木川と中川(旧中川)が交わるところで、ここから先は船堀川となり行徳まで続く重要な水路でした。旧中川と荒川との間の船堀川が埋め立てられ、大島小松川公園になり、荒川から先は新川と名付けられたそうです。
次に、旧中川の平成橋を渡って、大島小松川公園に向かいました。
ところが、筆者は先頭グループからかなり遅れていたので、そのあとに行く「荒川ロックゲート」に行ってしまいました。
先頭グループは、大島小松川公園の「風の広場」にある「旧小松川閘門」を見に行っていたのです。
「旧小松川閘門」は、明治44年の荒川河川改修工事で、荒川と旧中川との水位差が生じたため、昭和5年に完成し、昭和51年まで稼働していた閘門で、東京都選定歴史建造物になっています。
この横に、奇妙な形をした巨大なオブジェ「ムー大陸よりⅡ(安藤泉作)」があります。
しばらくすると、「旧小松川閘門」を見に行ったグループがやってきました。
「荒川ロックゲート」は「旧小松川閘門」同様、旧中川と荒川の水位を調節して、船を通す施設で、平成17年に完成しています。小松川閘門閉鎖からその間は、船の航行ができなかったそうです。
ここでは、土手からロックゲートの下回りやら、河原に降りてロックゲート見上げるように、また荒川の景色を撮っていました。
通常は、ロックゲートの上に上ることができるのですが、残念なことに、この日は月一回のお休みになっていました。しばらく、この付近で撮影してから、次に向かって出発しました。
荒川沿いに、大島小松川公園の千本桜の桜並木を歩きます。
残念ながら桜の時期には3か月早い、それでも枝をよく見ると小さなつぼみが沢山ついていました。
南北2kmにわたって、約30種の桜が1052本植栽されていて、3月下旬から4月上旬にかけて見頃を迎えるそうです。
今日は比較的穏やかな天気のためか、公園中央の自由の広場には、大勢の家族連れが楽しんでいました。特に小さいお子さんの親子での凧揚げが目立ちました。
ここでは、凧揚げの親子などをカメラに収めていました。
私たちは、自由の広場で撮影しながら横断して、旧中川に向かいました。
公園内を流れる旧中川には、さくら大橋、もみじ大橋、虹の大橋と三つの人道橋が架かっています。
一番北側の虹の大橋にかかると、橋の欄干から皆さん一列になって川面などの景色にカメラに収めていました。
虹の大橋を渡り、二つ目の場所「逆井のわたし」に向かいます。
虹の大橋のすぐ北側に、逆井橋があり、その傍に「逆井のわたし」の碑と説明板がありました。
碑の前で、鷹野先生が「逆井のわたし」を描いた方角を向いて説明されました。
逆井のわたしは、江戸時代から亀戸村と逆井村の間を渡しで、旧千葉街道を結んでいて、明治12年に橋ができるまで2艘の船で渡し続けていたそうです。
亀戸村は現在の江東区亀戸9丁目、逆井村は江戸川区小松川2丁目付近です。
今日は、歩くのにちょうどよい日和でした。狭いエリアでしたが、エリアの外周を歩いたので、歩数的には約1万歩を数えました。
全員、事故もケガもなく無事な顔をそろえて、都営新宿線の東大島駅で解散しました。
この日撮った作品は、1月21日(日)14時から開かれる、「講評と講座」で鷹野先生から講評とアドバイスをしていただきます。
そのあとに、次回(2月4日)の撮影会で訪ねる「蒲田の梅園~はねたのわたし弁天の杜」コース説明などの講義があります。
場所は、森下文化センターで開催されます。
「写真サークル江戸東京散歩」や歌川広重の「名所江戸百景」などに興味をお持ちの方、見学されませんか。無料ですのでご遠慮なくご参加をお待ちしています。
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