6月11日(日)、目黒で撮影会が開催されました。
今回は、「目黒元不二」、「目黒新富士」、「目黒爺々が茶屋」、「目黒千代か池」の4カ所の“名所江戸百景の今”を訪ねます。
集合場所の中目黒駅は渋谷に近いためか若い人たちが多く行き来して賑わっていました。
改札口前で、本日のコース説明と注意事項を鷹野講師から聞いて出発です。
朝までの雨は止んで、みんな“よかってね”と話しながら歩き始めました。
最初に向かったのは「目黒元不二」です。駅から10分程歩くと、旧朝倉家住宅の前に着きました。その向かいのマンション前に「目黒元不二跡」の説明板があり、「マンションの敷地に高さ12mの富士塚があった」と記されていました。
周りは、高い建物と樹木で当時の様子をうかがうことができませんが、目黒元不二跡前の目切坂(別名:暗やみ坂)からわずかに遠くを望むことができました。
目切坂に、「関東の富士見100景」の標識があったが、富士山を見ることはできなかった。
ここで、講師から坂を撮るときは、坂上からと坂下から撮るようにとアドバイスがあり、みんなで目黒不二跡の坂上から撮り、次に坂下まで降りて坂を見上げるようにして撮影しました。
2カ所目の「目黒新富士」は、目黒元不二跡から約10分歩いた高台にありました。
見晴らしの良い別所坂児童公園で講師の説明を聞きます。こちらにも富士塚があったが、元不二より後にできたので新富士と呼び、最初に訪ねた富士塚は元不二と呼ばれるようになったそうです。
見晴らしがいいが、曇り空で遠くが望めません。見通しが良ければビルの陰から富士山の一部が見えたのではないでしょうか。
公園横から別所坂の急坂を下ります。上り坂ではなくてよかったと、ひとり胸をなでおろしながら進みました。
坂を下りきると目黒川の田楽橋に出ました。
川沿いの公園でトイレタイムを兼ねて小休止を予定していましたが、雨を心配して先へ急ぐことにしました。
田楽橋から中里橋まで新緑の並木道が続き、なんとなく“ほっと”とした気持ちになり癒されました。
川沿いの景色を楽しみながら、講師と一緒に川や橋の景色などにシャッターを切りながら歩をすすめました。
中里橋から新茶屋坂通りを通り茶屋坂に向かいますが、ここから上り坂が続きます。茶屋坂に入ると坂はさらに急になり、筆者ひとりがみんなに遅れてしまいました。
茶屋坂の坂上に「茶屋坂と爺々が茶屋」の説明板があります。
“くねくねと下るつづら折りの富士山の眺めが良かったので、坂上の茶店に徳川将軍が鷹狩の後立ち寄った”と説明板に記されていました。
この景色を広重が名所江戸百景「目黒爺々が茶屋」に描いたのです。周りは住宅がびっしり立ち並び、広重の絵のような広々とした景色はありませんが、坂だけは往時を連想させてくれます。
ここでも坂上からと坂下からみなさんシャッターを切っていました。
ここから、最後の「目黒千代か池」に向って、また急坂を上ります。着いたところが三田公園。
肥後島原藩の別邸があったところでこの辺りは千代ケ崎と呼ばれていたそうです。
三田公園に着いた頃からとうとう雨が降りはじめました。止む気配がなく、雨脚がだんだん強くなりそうなので、 講師は説明も簡単に切り上げ、予定の解散時刻には少し早いが、全員無事な顔がそろっているので解散することにしました。
6月25日(日)14時から森下文化センター第三研修室で講評会が開催されます。
講評会では、今回撮影した作品について鷹野講師から講評とアドバイスを受けます。更に次回撮影会の説明もあります。
興味をお持ちの方、見学されませんか。無料ですのでご参加をお待ちしています。
見学のご希望、また、「写真サークル江戸東京散歩」に関するお問い合わせなどは、お気軽に「お問い合わせ」をご利用ください。