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初午祭の王子で撮影会を開催

  (装束稲荷神社横で説明すする講師とそれを聞く受講生)
  (装束稲荷神社横で説明すする講師とそれを聞く受講生)

 2月5日(日)の撮影会は、偶然初午の日にあたり、祭で賑わっている王子の町でおこなわれることになりました。

 ここ数日寒い日が続いていましたが、今日は冷たい風もない快晴に恵まれました。

 

王子駅をスタートし、最初の目的地「装束稲荷神社」に近づくと人波がだんだん増えてきました。

装束稲荷神社につき、鷹野講師が広重の『王子装束ゑの木大晦日の狐火』を掲げて説明する声が周囲の雑音で聞きづらい状態でした。

  

神社の振舞酒(清酒ではありません、甘酒です)があり、受講生の皆さんは喜んでおいしそうにいただいていました。

 

(踊りの指導をする祭りの世話人と習う女性)    
(踊りの指導をする祭りの世話人と習う女性)    

祭の世話人が、若い女性にお面をつけさせ、踊りを教え始めると、面白い場面に遭遇したと、みなさん大喜びでカメラのシャッターを切りはじめました。

  

 大みそかに装束稲荷神社から王子神社まで「狐の行列」がおこなわれることは有名です。

それに倣って我々も、ここから「王子稲荷神社」に向かいました。

 

途中の権現坂交差点から神社までの約300mは歩行者天国で左右に露店が並び大勢の人出で、神社にたどり着くのは容易ではありませんでした。

 

神社に着くと、参拝客は神殿から境内下の道路まで続いていました。

我々は、王子稲荷の坂を登り南側の鳥居から境内に入りました。 

       (神楽殿で舞う子きつね踊り)
       (神楽殿で舞う子きつね踊り)

神殿横の神楽殿では、ちょうど子供たちによる狐踊りが催されていました。

偶然、始めて見る「子きつね踊り」の可愛らしさに思わず興奮してシャッターを切っていました。

 

境内はそのような状態で、受講生一同が集まることができないので、講師が受講生を見つけては、広重「王子稲荷の杜」の説明をおこなっていました。

 

2月の午の日に、「凧市」がおこなわれています。凧は風を切って上空に上ることから、火事の原因となる風を抑えるとして「火防(ひぶせ)の凧」と呼ばれています。

この日も、奴凧が境内で売られていましたので、筆者は一番小さい凧を買い求めました。

(名主の滝公園の男滝)         
(名主の滝公園の男滝)         

 しばらく、賑わう境内でみなさん撮影を楽しんでいました。

 その後、隣にある「名主の滝公園」に向かいました。

 

広重の絵で滝が描かれているように、昔王子には「王子七滝」呼ばれる滝があったそうですが、現在は「名主の滝」だけになったのです。

 ここには、男滝のほか3つの滝がありますが現在は男滝だけしか流れていません。

 

  次に向かった「王子神社」では、「今日一日いい写真が撮れますように」と祈願しました。

 

さらに歩を進めて、金輪寺の阿弥陀堂に向かいました。 

(石神井川傍で対岸の「王子瀧の川」を説明する講師と受講生たち)
(石神井川傍で対岸の「王子瀧の川」を説明する講師と受講生たち)

阿弥陀堂の境内から対岸の正受院と北区役所滝野川分室が見えます。丁度その間に「王子不動の滝」があったのですが、いまではその面影さえ残っていません。

 

 

石神井川沿いに出て、4枚目の「王子瀧の川」の説明がありました。ここでも対岸からの確認ですがこちらは地形に面影が残っていました。

 

 橋を渡り金剛寺へ。「王子瀧の川」の崖上に描かれたいるお寺が金剛寺です。

 ここは、別名紅葉寺と言われていました。

 それはこの辺り一帯に徳川吉宗の命でカエデを植樹したことに由来するそうです。

 先ほど渡った橋も「紅葉橋」でした。  

(音無親水公園で撮影する受講生たち)  
(音無親水公園で撮影する受講生たち)  

石神井川沿いを王子駅方面に戻りながら今度は「正受院」に立ち寄りました。

 

正受院本堂裏の石神井川の岸に不動の滝があったのですが、全くその面影は見当たりません。

 

コースもいよいよ終盤の音無川親水公園に着きました。

ここでは「王子音無川堰たい世俗大瀧ト唱」の絵について、講師の説明を聞きました。

昔ここに堰があったそうですが、水は飛鳥山の下を流れるコースに変わり、その川跡に音無川親水公園ができたとのことでした。

 

「ここでは、光と影、特に公園の岩などの影をうまく捉えてください」とアドバイスがあり、撮影タイムに入りました。

王子の町に戻ったせいか、狐のお面をかぶって遊ぶ子供が数人いました。

  この様子を狙って一生懸命シャッターを切る受講生もいました。

 

いよいよ今日最後の目的地、飛鳥山公園です。

 

ここでは、「飛鳥山北の眺望」の絵ですが、北側を一望できる展望台周辺は工事のため立ち入ることができません。近くの梢の間から眺めますが、一望には程遠く残念でした。

 

       (飛鳥山公園で講師一緒に撮影をする受講生)
       (飛鳥山公園で講師一緒に撮影をする受講生)

予定の16時、解散集合場所に全員事故などもなく元気な姿で集まりました。

今回はお祭りに遭遇し変化にとんだ撮影会で、楽しい一日を過ごすことができました。筆者の歩数計では、1万4千歩を越えていました。これは、お祭りの人ごみの中を歩いたのと前回よりは距離が多少延びていたためでしょう。

 

今回撮影した作品は、2月19日(日)14時開催の講評会で、鷹野講師から講評とアドバイスをしていただきます。会場は森下文化センターでおこなわれます。

 

次回の講評会で、昨年10月から始まった全10回の第3期講座は終了となります。

月日の経つのは早いですね。

 

3月はお休みして、4月から第4期の講座(全10回)がスタートいたします。

詳細は後日、このホームページ上でご案内いたしますので、しばらくお待ちください。

  

 

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